ソフトバンクが3.3兆円でARMホールディングスを買収したというニュースが報道された
http://toyokeizai.net/articles/-/127824
ソフトバンク株は下がっているが、この買収はソフトバンクの将来にはともかく、日本にとっては日本からほぼ失われていた組み込みLSIやCPU設計の技術を取り戻すチャンス、少なくとも日本のハードウェアエンジニアが経験を積むチャンスになるので喜ばしいと思う。
ソフトバンクはARMの経営は今まで通りイギリスで行うと発言しているけれども、こういう時は状況を把握しておくために日本人も一部送り込まれるものなので。
この案件がうまいなとおもったところはSoftbankであればARMを買収しても今まで通り中立的な立場でARMはビジネスをできるであろうこと。
ARMは中立的な立場でいるのが売りなので、たとえ買収を行う資金力があっても、GoogleやAppleが同じことを行うとすぐに他のプレーヤーが独占を警戒して別なCPUアーキテクチャを作る動きが発生してしまい、結果的にARMの価値を著しく毀損してしまうのに対し、Softbankは数少ない買収する資金力が十分にあって立場上も問題ないプレイヤーであった。そのことを孫さん自身が理解していて、このタイミングで買収を決定したというのが本当に凄い。