そもそもウェブサイトを記述する言語のHTMLは静的です。インターネット上にあるウェブサイトも最初期は静的なサイトはHTMLと画像ファイルでできた文字通り静的なサイトで、動的なサイトは動的に生成しなければいけないコンテンツ(BBSや問い合わせフォームなど)のために使われていました。
静的サイトと動的サイトの違いは
という点です。細かく言うと静的サイトもプログラムが動くことでHTMLファイルのデータをユーザーに返しているので、全くプログラムが動いていないわけではないのですが、すでにサーバー上に存在するHTMLファイルをそのまま返すだけなので、サーバーにある機能をそのまま使うだけよく、Webサイトの作成者がプログラムをサーバー上にアップロードする必要はありません。
2003年にWordpressがリリースされてからその使いやすさやデザインテーマの豊富さにより多くのサイトがWordpressで構築されるようになっていきました。 その結果、それまでであれば静的なHTMLファイルで構築されていた更新の少ない個人や企業のウェブサイトもWordpressを使った動的サイトとなっていきました。
しかし、Wordpressには
というデメリットも存在していました。
最近話題になっている静的サイトジェネレーターとは、Wordpressのような動的なCMSで作っているウェブサイトを、前述した静的なウェブサイトとして作るソフトウェアです。
Wordpressが登場する前の静的サイトの作成方法との違いは、以前はウェブサイトのページを一つづつ文字通り手作業で作成していたのに対し、静的サイトジェネレーターはサイトの構造を設計しそれに基づいた静的なウェブサイトを生成できるのが特徴です。
つまり、記事の投稿に対してトップページに最新の投稿情報を載せたり、投稿一覧のページを自動的に作成することがWordpressと同様にできます。サイトのデザインもWordpressと同様にすでに公開されているテーマを利用したり自分でカスタマイズすることでデザインできます。
サイトを動的でなく静的にすることにより以下のようなメリットが生まれます。
一方で以下のようなデメリットもあります
メリット、デメリットを考えると静的サイトジェネレーターは個人のBlogやホームページ、Webメディア、更新頻度の少ない企業のページ、などに向いているのではないでしょうか。